旅行会社「レックスロード」倒産 被害に合わないポイントは?
またまた旅行会社の倒産です。
「航空券が届かない」などの被害を受けた利用者が全国で約500名、と報道された旅行会社「レックスロード」。
この会社、問題なのは、今年1月に東京都に「事業廃止届」を提出し旅行業を廃業していたにもかかわらず、その後も、海外旅行検索サイト「ABロード」に広告を出すなど、無登録で営業を続けてきたことです。
「レックスロード」が事務所を構えていた西新宿のビル
破綻が目に見えているにもかかわらず、旅行サイトに宣伝を載せ、客から旅行代金を集めていたとは許せません。
「レックスロード」のHPや事務所に掲示された貼り紙には、急な業務停止について謝るとともに、今後の詳細については、被害者に個別にメールなどで連絡するとしています。
当然ですが、謝ってすむような問題ではありません。しかも支払った金は戻るのでしょうか。今回の被害にあわれた方のなかには、家族4人の旅行代200万円も支払ったという方がいます。
すごい金額ですよ。
「レックスロード」は、1987年11月に設立され、おもにヨーロッパ方面を扱っていました。しかし昨年10月、登録期間満了に合わせて旅行業登録が抹消されており、今年1月には都に事業廃止届を提出しています。その一方で、現在までHP上で旅行業登録を明記しており、無登録のまま「ABロード」に広告を出し続けていました。
ひどい会社ですね。
無登録営業だけでも許せないのに、「レックスロード」が日本旅行業協会(JATA)の正会員でなかったために、被害者が旅行業務弁済保証金から弁済の適用を受けることができないのです。
自前で代金返金をできるぐらいなら、協会に入らなくてもかまわないでしょう。しかし、その力がないわけですから、最低限、業界団体には入り、いざというときには被害者の補償をしてもらわないと…。
そこで、今回のような被害に合わないポイントを、いくつか上げてみました。
①まず、その旅行会社が日本旅行業協会(JATA)の正会員であるかを確認しましょう。HPがあるなら、そこで確認できます。正会員でないと、弁済保証制度による保証が受けられないからです。
②他社の旅行代金と比べてみて、余りにもその料金が安すぎたら、まずおかしいと思いましょう。そして、理由もなく「急いで入金してほしい」と催促されるようでしたら、ちょっと危ないので申し込みはキャンセルしましょう。
③時間があるなら、会社を直接訪問してみましょう。その会社の雰囲気などをみて、判断の参考にするのも、ひとつの方法です。
④旅行に関する記録は残しておきましょう。郵便物やファックスなど、旅行会社から送られてきたものや、領収書や振込控などは、必ず保存しておくことです。物的証拠が大事です。
⑤なるべく、クレジットカードで支払いましょう。ク・カードなら、カード会社から旅行会社に支払うタイムラグがあるので、契約を破棄することができます。
いかがでしょうか。
ここまでやっても万全とはいかないでしょうが、被害にあって辛酸をなめないためにも、まずは実践してみてはどうでしょうか。
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